重機の買取王｜【事故事例：9】フォークリフトでパレット荷を取り出したところ、となりのパレット荷がほかの作業者の上に落下

1.事故事例

フォークリフトでパレット荷を取り出したところ、となりのパレット荷がほかの作業者の上に落下

○場所

陸運業

○被害

死亡

○事故状況

被災当日、フォークリフト運転者は倉庫内で荷を確認、指示する作業者と2人で、4段積みした自動車部品の入ったパレット荷（1個、縦1.0m、横0.8m、高さ0.9m、重量150kg）8個をトラックに積み込む作業をしていた。

フォークリフト運転者が荷の一番上と2番目のパレット荷2個を同時に棚から取り出すため、3段目のパレットにフォークを差し込みフォーク（爪）を差し込み、バックして引き出したところ、隣にあったパレット荷が引っかかり、似が崩れ、下にいて荷を確認、指示していた他の作業者の頭部を直撃した。

○原因

フォークリフト運転者が隣のパレット荷が引っかかっているのに、気が付かずフォークリフトを後進させ荷を落下させたこと。また、荷を確認する作業者が荷の落下をしそうな危険な場所にいたこと。

○対策

• フォークリフト運転者以外の作業者は荷が落下しても、安全な場所で確認、指示すること。
• 倉庫内のパレット荷は幅、高さなどに余裕を持って保管すること。
• 車両系荷役運搬機械などをしようして共同作業を行うときは、作業計画を作成し、作業指揮者を選任し、その計画に従って作業を行うこと。
• フォークリフト運転業務従事者、特に資格取得後5年以上経過している者に対してフォークリフト運転業務従事者安全衛生教育を実施し、技能のレベルアップと安全意識の向上を図ること（努力義務）。