重機の買取王｜【事故事例：8】フォークリフトでパレット上のロール紙を棚から取り卸し中、反対側の作業者の上に落下する

1.事故事例

フォークリフトでパレット上のロール紙を棚から取り卸し中、反対側の作業者の上に落下する

○場所

倉庫業

○被害

死亡

○事故状況

倉庫内でフォークリフトによりパレット荷の搬出、トラック積み作業を行っていた。

荷は種々雑多で木箱、段ボール箱、ドラム缶、ロール紙などがパレット荷として保管されていた。

フォークリフト運転者がロール紙を搬出するためにフォーク（爪）をパレットに差しティルトしようとしたとき、そのうちの1本が反対側に押されて落下した。

反対側ではほかの作業者が荷の仕分け作業中であり、その上に落下した。

ロール紙は外側のみ歯止めがしてあった。

○原因

パレット上の荷が円筒形で、不安定であるにも関わらず、歯止めが完全でなかったことと、フォークリフト運転者が棚の向かい側に注意を払わなかったこと、荷が落下しそうな場所で作業者が仕分け作業を行っていたこと。

○対策

• ロール紙などの不安定な荷はボックスパレット等の専用のパレットを使用すること。
• ロール紙のパレット荷は、積卸し時に荷崩れを起こしやすいので、縦に積むか、または横積みの場合には個々に丈夫な歯止めや、ロープ掛けをするなど、荷崩れ防止措置を施すこと。
• フォークリフトを使って作業を行う場合は、作業計画を作成し、作業指揮者を選任し、関係作業者に周知し作業を行うこと。作業指揮者はどこで、誰が、何をしているか前もって作業計画で把握しておくこと。
• フォークリフト運転従事者に対する教育・指導を実施し、フォークリフトの基本操作を徹底して教育すること。