重機の買取王｜【事故事例：4】フォークリフトのマストとヘッドガードに挟まれる

1.事故事例

フォークリフトのマストとヘッドガードに挟まれる

○場所

陸運業

○被害

死亡

○事故状況

フォークリフト運転者（フォークリフト運転技能講習修了者）が倉庫からパレット荷（ダンボール箱16個積み）を搬出し、トラックに積み込むため運搬中、パレット上の荷が崩れそうになったので、運転席の計器盤に乗り、崩れそうになった段ボール箱を直そうしたが、誤って足が滑り、フォークリフトのティルトレバーに触れ、マストが後傾しマストとヘッドガードに挟まれ死亡した。

○原因

フォークリフト運転者がフォークリフト上のパレット荷を直すために、運転席の計器盤の上に乗って荷の手直しをしたこと（フォークリフト運転席から離れるときの基本操作の欠如）。

また、パレット上の荷にバンド掛け等の荷崩れ防止措置が施されていなかったこと。

○対策

• フォークリフトのパレット上の荷の手直しは、フォークリフト荷を床面まで降ろし、エンジンを切り、運転席を降りてから行うこと。
• パレット荷で崩れやすいものは、前もってシュリンク方式や水平バンド掛け方式等で荷崩れ防止対策を施しておくこと。
• フォークリフトの運転については、法定のフォークリフト運転技能講習修了者に行わせることは当然であるが、技能講習終了後一定期間（例えば5年間程度）経過したものには、労働安全衛生法第60条の2に基づく指針で示された「フォークリフト運転業務従事者安全衛生教育」を実施すること（努力義務）。