重機の買取王｜【事故事例：10】高積みしたフォークリフトの積み荷が落下

1.事故事例

高積みしたフォークリフトの積み荷が落下

○場所

製造業

○被害

死亡

○事故状況

当日被災者は、フォークリフトのフォーク上に合板（縦：91cm,横：182cm,高さ：6cm）30枚(高さ:180cm)を載せ、フォークの高さを床面25cmに保って約20m進行した。

ところが、通路の横に高さ1.2mの柵があり、そのままでは合板が柵にひっかかって通行できないので、被災者は一時停止し、フォークを高さ約1.7mに上げ、走行を開始した。

このとき、フォーク上の合板が滑り出し、マストより高い約60cm（約10枚）の合板がマストを超え、被災者の頭上にヘッドガードを押しつぶして滑り落ちた。

○原因

フォークリフトに合板を積み過ぎていたこと、ヘッドガードの強度が不十分だったことが主な原因であるが、事前に走行通路の状況を調べておかなかったこと、また運転操作に慎重さがかけていたこと。

○対策

• 十分強度を持ったヘッドガードを装備させること。
• 合板などの滑りやすい荷の場合は、バンド掛けなど荷崩れ防止対策を行うこと。
• フォーク上で滑りやすい荷は、バックレストの高さを超えて積まないこと。
• フォークリフトの作業計画を作成するとき、事前に走行通路・幅員、障害物の有無など十分に点検し、整備させておくこと。